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Cycle Zombies Ollie Magazine Report

Cycle Zombies Street 2019.07.04

等身大のライフスタイルとファミリーの絆&西海岸の空気で
-CYCLE ZOMBIES-

 

LAのオレンジカウンティをローカルにライフスタイルを送り、Stopni(ストップニック)ファミリーによってメイクされる〈CYCLE ZOMBIES〉はブランドでありプロジェクト。モータサイクル・サーフ・スケートがライフスタイルに溶け込み、ファミリー+αの絆と西海岸の空気が共鳴する世界へようこそ。

 

photograph_Ryuta Hironaga, Yoko Tagawa[horizont]

 

家族とローカルマナーを継承して生まれる価値で

ストリートにおいて、血の繋がっていない仲間との絆は、本当の血の繋がり以上の意味を持つことがある。だけど、生まれてから同じ環境で育った家族にしかわからない、言葉にしなくてもわかる絆みたいなものがあることも確か。スケーター&アーティストのエド・テンプルトンらを輩出し、サーファーとスケーターの街と知られる、オレンジカウンティのハンティントンビーチ。LAからは車で1時間以上離れたエリアであり、心地良い空気が流れる海沿いの街をローカルとする、ストップニックファミリーのCYCLE ZOMBIESは、文字通り家族によって生み出されるアパレルを中心としたプロジェクト。父親のビッグスコットに7人(!!)の兄弟を軸に運営されるスタイルは、日本だけでなく広大なU.S.においてもほとんど例を見ないはず。それに、彼らの特徴はひとつのジャンルだけに止まるのではなく、モーターサイクルにスケートにサーフと、西海岸を象徴するカルチャーをただのポーザーではなく、ピュアで等身大な姿勢でライフスタイルに溶け込ませていること。まさに、血の繋がり&カルチャーの繋がりをアウトプットした正真正銘のインディペンデントなスタイルは、今回の特集テーマにふさわしすぎる。

 

生まれてから同じ環境で育った家族にしかわからない価値で

 

そんな彼らのライフスタイル&ブランドの魅力に迫るべく、取材&シューティングは長男のスコッティの自宅からスタート。海から車 or バイクで15~20分の最高のロケーションにあり、最愛の家族+猫とのメロウな生活は日本から見ると羨ましすぎる。スコッティ宅に着いてほどなくし、実弟のタイラーが合流してスケートデッキを積んだバンに乗り込むと、目指す先は父親たちとシェアしているガレージ。15分ほど車を走らせる途中、スポットを見つけて軽くスケートをしたりする姿は世界共通のスケーターの証で、到着したガレージでは父親のビッグスコットと、数多くのヴィンテージバイクがお出迎え。

 

ヴィンテージバイクのシッシーバーと呼ばれるパーツに、スケートボードとスケシューを括り付けるのがCYCLE ZOMBIES流儀。

 

バンで移動中、スポットを見つけて街中でスラッピーするヒトコマ。

 

ストップニックの長男であり。CYCLE ZOMBIESの象徴でもあるスコッティ。すべてのカルチャーをハイレベルで体現する、西海岸を代表する一人だ。

 

西海岸を象徴するカルチャーを等身大な姿勢でライフスタイルに

 

本誌読者の方には、ヴィンテージバイクと言ってもあまり馴染みがないかも知れないので、ここで少し説明を。ハーレー・ダヴィッドソン社が1984年まで製造していた、通称”シャベルヘッド”と呼ばれるエンジン以前の年式(※他メーカー含む)を指し、U.S.では60年代以降、チョッパーカルチャーやカスタムカルチャーとして根付き、ヴィンテージバイクを自宅や仲間とシェアするガレージで自らの手でカスタム&整備などを行う、”ガレージビルダー”というスタイルが存在。CYCLE ZOMBIESはまさにそのガレージビルダーの集まりでもあり、今までに多くのカスタムバイクをビルドしていることでも、そのシーンでは知られている。U.S.でスワップミートと呼ばれ、日本で言うフリーマーケットの規模をより大きくしたようなところで、旧いタンクやシートにハンドルなどのパーツを探して、それらを加工したりしながら年代やジャンルに縛られずセンス良くカスタムした車両は、国内外のショウで数多くのアワードなどをGETするほど。さらに、それらのバイクをただの鑑賞用にするコレクターとは違い、日常の足としてラフ&タフに乗り、故障したら直すを繰り返すのも、“BUILD & DESTROY”なスケーターマインドと繋がるCYCLE ZOMBIESマナーそのもの。

 

ガレージでヴィンテージバイクに跨がるタイラー。CYCLE ZOMBIESのコーチJKTは、ガレージやヴィンテージバイクなどとの相性抜群だ。

 

ガレージでビッグスコット、スコッティ、タイラーが仲良くハングアウトする光景は、彼らの日常そのもの。

 

ガレージにはヴィンテージから現行まで、サーフボードも数多くストック。

 

子供用のバイクに、1940年代のヴィンテージバイク、そして数えられないほどのパーツのストックが置かれたガレージは、日本人にとって憧れの場所。

 

U.S.と言えば写真集や映画でお馴染みで、昔から犬や猫のペットがいるのは当たり前(?)。

 

インディペンデントをライフスタイルで体現

 

それは撮影のために、スコッティとタイラーがガレージから出してくれた、2台のヴィンテージバイクからも見て取れる(※Pメインの写真参照)。2台とも1966~69年にのみ製造された、ハーレーダヴィッドソンのシャベルヘッドをベースに、スコッティはノーブレーキ仕様のスプリンガーフォークにハイペグやドラッグバーなどで、往年のフリスコと呼ばれる60年代のスキニーなスタイルを投影。タイラーは風防を装着し、キャストホイールにドラッグパイプと、80年代以降のベイエリアスタイルに。カスタムのスタイルは違えど、2台に共通しているのは前述の通り、走りに重きを置いているというところ。ホイルスピンで白煙を上げながら爆音で海岸沿いを走る姿は、ポーザーに中指を突きつけるような、リアルであることの大切さを教えてくれるよう。取材の日は、残念ながら海でサーフィンをするシーンの撮影は出来なかったが、生まれも育ちもオレンジカウンティで、ビッグスコットの遺伝子を継承し、モーターサイクルもサーフもスケートも自らの手でビルドしライドするライススタイル。それは、ファミリーという繋がりでもありカルチャー同士も繋ぐ、インディペンデントそのもの。それらがすべて共鳴し、化学反応を起こしてメイクされるアパレルは、トレンドに左右されず長く着れるデザインや、彼らのそばにあり続けるカルチャーからサンプリングしたグラフィックを軸に、コマーシャルに侵されライフスタイルという言葉の意味をはき違えた世界とは別の、純度の高いストリートファッション。日本もこれから夏を迎えるシーズンに突入するから、CYCLE ZOMBIESのシンプルなTシャツやキャップを選び、オレンジカウンティから発信されるカルチャーと繋がるのも最高だ。

日本の代理店では、CYCLE ZOMBIESがビルドしたヴィンテージバイクの輸入販売も行っているので、気になる方はお問い合わせを。